令和3年12月9日(木)ESD21「TPS&生産性」第6 回Webフォーラム

ESD21「TPS&生産性」第6回Webフォーラム

~北米におけるTPSの導入・展開とリーン方式~

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 トヨタが北米で自動車の生産を始めた年は1984年、海外でTPSを最初に導入した工場が、GMと合弁のNUMMIである。西海岸のシリコンバレーの北の外れのフレモントにあり、現在はテスラが電気自動車を生産。70年代後半には北米の輸入車で燃費は良く、故障しない品質の良い日本車、リーゾナブルな小型車は日本との地位は確立し、日本のモノづくりの強さの代名詞としてTPSは、米自動車産業や研究者には知られていた。

 NUMMIは、当時不況で閉鎖されたGMの遊休工場を使い、レイオフされた米労働組合UAWの従業員を再雇用し、TPSを導入するとのGMとの合意によりスタートした。当時、米ビッグ3ではハイテクとCIMの導入により、日本の自動車メーカを凌駕できる、と思われていた。しかし、今でも86年の米Fortune誌の以下の記事を記憶、「全米一ローテク工場のNUMMIが全米のGM全工場の中で生産性が一番」と。NUMMIで働く人達との会話から、人間性尊重、人の尊厳を認めるTPSは、海外でも立派に通用する、と。

 今回の「TPS&生産性」Webフォーラムでは、トヨタの北米拠点(TMMNA)で活躍し、リタイヤ後も全米の部品サプライヤのTPS指導者として活躍し他界された故大庭元をTPSの師として学んだ鈴木様が最初の講師。彼には全米のサプライヤの立場でTPSを学び、USの研究者が命名したリーン方式の普及による功罪を含めて語って頂きます。次にTPSがリーン方式と命名され、モノづくりで世界最強のビジネスモデルとして知名度が上がって以降、メキシコの工場でTPSの指導をしてきた川口様に出講頂き、メキシコの工場のTPS指導で実感したTPS/Toyota Wayとリーン方式について自由に語って頂きます。

 筆者は80年代には、工場建設部門で東京本社ビル、田原工場、豊田中央研究所建設やトヨタの通信システム構築責任者、そして後半は組立工場中心にFA推進リーダとして、TPS推進者と相対峙してきた事も事実。生産システム研究者であり、「大野耐一の弟子でもTPSの信奉者でもない」システムエンジニアの立場で、TPS指導者へは「君たちは人がやった事にはケチをつけるが、最初から自分でやってみろ」と苦言を呈した事も多々。ESD21の立場は、TPS/Lean方式、ソフト開発ではTPS/Agile方式として、米研究者や実務家の貢献を評価している点はご理解下さい。

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~~~~~  記  ~~~~~

■ 日時:2021年12月9日(木)16:00~18:30(接続受付開始15:40)

■ 場所:Zoom会議室(URLは申込者に1日前に メールでお知らせします)

■ 定員:80名 (ESD21会員優先、ビジターの方は11月18日より受付、参加費無料) 

■ 講師: (1) 鈴木 雅文 氏  株式会社 リーンランド研究所代表   (注)お二人の講師略歴は、最後尾を参照下さい。

      (2) 川口 恭則 氏  KEアシスト 代表 (トヨタ自動車OB)

■ プログラム:
 〇16:00~16:10 挨拶と進行 

 〇16:10~17:00 講演1:講演とQ&A(10分)

 〇17:05~17:55 講演2:講演とQ&A(10分)

 〇18:00~18:30 予備:総合質疑、討論(30分) この時間はQ&Aと参加者間フリーの討議時間とします

■ 講演1: 16:10~17:00    

〇テーマ「 故大庭元先生に学んだTPS道in USA 」

            鈴木 雅文 氏  株式会社 リーンランド研究所代表

〇講演概要: 

1990年代から今日に至るまで、様々な先輩からTPSの極意を伝授していただきました。中でも故大庭元先生から米国で学んだTPS道は今日の私の会社改革指導の根幹を築くことになりました。ところが、今年3月、ネットサーフィンでTPSの恩師大庭元先生の訃報にヒットし大きなショックを受けました。1990年初頭、ほぼ同時期にTSSCトヨタ(Toyota Supplier Support Center),TRW本社と米国出張を命じられました。TPS、日本式経営手法を正しく普及するための苦労話を基にTPSとは何なのか?TOYOTA WAY 2001が編纂される前のトヨタ道はどうだったのかをタイムスリップと共に皆さんと振り返ってみたいと思います。

  • 大庭先生との出会い
  • 赴任時の米国内の混乱状態
  • 標準作業を重視した大庭語録を中心にTPSとは?
  • TSSCのトヨタサプライヤーへのTPS展開法
  • モデルラインを設定して標準作業、問題解決、プルシステムを理解させる妙義
  • 当社の全社的JITマネジメント指導法

■ 講演2: 17:05~17:55 

〇テーマ「メキシコ自動車産業基盤プロジェクトでの経験」

        川口 恭則 氏  KEアシスト 代表 (トヨタ自動車OB)

〇講演概要: 

私は、TPS/TOYOTA WAY 2001を海外工場出向者・海外からの研修者(社会経験の無い学卒者含む)に分かり易く教える仕事をしてきました。仕事を通じ、これらの展開は、リーダー・推進者のトヨタの文化・価値観の深い理解と協力無しでは大変難しいことを知りました。今回は、「日本自動車企業のメキシコ進出プロジェクト」(ODA,2010~2015)での経験談を通じ、事例として具体的な改善展開方法を紹介します。

<キーワード> TOTOTA WAY 2001とTPS  文化・価値観の違い  改善の具体的展開方法

  1. TOYOTA WAY 2001TPS
  2. TPSの家
  3. メキシコと日本の違い  ・文化 ・品質 ・行動
  4. TPSの共通価値観    ・現地・現物・現実 ・問題の見える化 ・ベクトル合わせ
  5. 改善事例

■お問合せ、参加お申込み:

下記の登録フォームで参加申込み下さい。お問い合わせは、黒岩(skuro*esd21.jp)まで、メールでお願いします。*を@に置き換えてからメールをお送りください。

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★・・OBや元・・で結構です。「なし」はご遠慮下さい。

(4)会員種別1必須

ESD21会員と協賛・後援団体優先。一般ビジターの方は11月18日より受付

入力例:foo@example.com (注)半角で入力ミスのない様に必ず再確認をお願いします。登録後の返信メールもご確認下さい。

(7)上記メールアドレスへの今後の催しのご案内必須

初めて参加のビジターの方で、案内希望の方は(2)をチェック下さい。

貴方の招待者、お問合せ、イベントのコメントなどご自由に

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鈴木 雅文 氏  株式会社 リーンランド研究所代表

講師略歴 1947年 名古屋市生 1970年 関西大学金属工学科卒業、同年東海精密株式会社に入社、熱処理現場からスタート 1973年 TRWに吸収され米国籍会社になる。1985年 工場改革プロジェクトリーダーを命ぜられTPSを初めて知る。南アフリカ工場から帰国された大庭先生にトヨタ生産方式研究会で初めて出会う。1990年 外資系企業として初めてトヨタ先生の指導を賜る。1995年 TRW米国本社合理化プロジェクトのメンバーとして転勤を命じられる。米国、カナダ、メキシコ、イギリス、スペイン、ドイツ、イタリア、オーストラリア、韓国、マレーシア、インド、タイのTRWの工場を視察指導 2000年 Delphi Automotive USAに移籍米国、メキシコ内の工場12カ所を巡回指導。オハイオ州、デイトンの工場をメキシコ ファーレス市に移管するプロジェクトでTSSCの支援を受けTPSモデル工場を取得  2007年 定年退社で帰国後、株式会社リーンランド研究所を設立。中国のDelphi工場をはじめ、外資系会社10社にLean Management を指導 2014年 Lean Land Laboratory SDN. BHDをマレーシア、ペナンに設立。マレーシアの中小企業へToyota Way, TPSを中心にLean Management Integratorとして十数社を指導し現在に至る ESD21個人会員、SCCC協議会理事を拝命    

川口 恭則 氏  KEアシスト 代表 (トヨタ自動車OB)

講師略歴:1950年 京都市生まれ、1974年 大阪大学大学院基礎工学研究科物理系卒業、トヨタ自動車工業株式会社に入社 ・ 生産準備部門、製造部門、生産管理部門、海外支援を幅広く経験 ・ 生産調査部部員、TPS主査としてTPS指導の経験を積む・ 海外駐在員、海外からの研修生へのトヨタウェイ教育を担当 2005年 トヨタ自動車(株)を定年退職(株)ユーシン精機に転籍 執行役員 工場長・製造部長/品質管理部長を歴任 2008年 中部産業連盟転籍 コンサルタントとして国内外中堅企業を指導 主なプロジェクト メキシコ自動車産業基盤プロジェクト 2015年 中部産業連盟 契約満了のため退社 KEアシスト(自営)を設立

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