地域発ビジネス・イノベーションの探求
~ 愛知、三重の事例とその根底の考え方について ~
コロナ禍は敵の姿がようやく見えてきた感があり、今後はポストコロナへの対応を早急に進めなければなりません。さらに大局的には少子高齢化、ITの普及遅れに象徴される低い生産性、気候変動などの地球規模の変化へのSDG's等々たくさんの課題が顕在化しております。これらさまざまな課題への取り組みに共通するキーワードは「イノベーション」ではないでしょうか。イノベーションと聞くと大企業や先進的テクノロジーのハイテク企業の世界を連想されるかもしれません。しかし、イノベーションの祖といわれるヨゼフ・シュムペーターは、プロダクト、プロセス、マーケット、サプライチェーン、オーガニゼーションの5つの発展の形態と内容を示してくれています。つまりイノベーションは限られた人たちだけのものではなく、あらゆる人々、企業・組織に当てはまるものであります。
今回の講演は津市の「浅井農園」、AI導入で有名な伊勢市の「ゑびや様」をはじめ、三重県内の多くの企業のイノベーションを指導された三重大学の西村訓弘教授にご講演をいただきます。さらに地域に根差した中小の事業者の事例として、当ESD21もアイデアソンによる新商品開発のお手伝いをさせていただいた名古屋木材様に報告をいただきます。これらを通してイノベーションの本質を考える機会としたいと思っております。皆様のお取り組みへいくらかの参考になれば幸いです。
~ 記 ~
■日時:2022年2月25日(金)16:00から(受付15:45から)
■場所:Zoom会議室(URLは申込者に1日前に メールでお知らせします)
■定員:90名 (ESD21会員優先、参加費無料)
■プログラム
16:00 開始、挨拶ESED21理事 名城大学経済学部教授 佐土井 有里
16:05 ~ 18:00 講演
【講演1】 地元中小企業イノベーション事例報告(30分+Q&A)
名古屋木材株式会社 商品開発室/経営企画室 竹田 博 氏 【資料】
【講演2】 地域発ビジネス・イノベーション事例とその根底の考え方について(60分+Q&A)
三重大学地域イノベーション学研究科 教授、宇都宮大学 学術院 教授(兼務)
西村 訓弘 氏 【資料】
18:00 終了
■講師略歴は最後尾に記載しております。
■参加お申込み:
講師紹介 ----------------------------------------
名古屋木材株式会社 商品開発室/経営企画室
1996年 名古屋大学大学院農学研究科博士前期課程修了、同年名古屋木材株式会社入社
入社後、ツーバイフォー住宅の構造設計、フローリングの開発、品質管理等に従事
2005年7月 研究開発室に配属、圧縮木材の研究開発を開始
2007年10月 研究開発室長
2014年6月 商品開発室に名称を変更、同室長
2021年9月 経営企画室室長を兼務
三重大学地域イノベーション学研究科 教授 宇都宮大学 学術院 教授(兼務)
1987年筑波大学生物応用化学主専攻卒業後、(株)神戸製鋼所に入社。1995年に筑波大学にて博士号(農学)取得。米国企業、大手外資系製薬企業の研究員を経て、2000年バイオ系ベンチャー企業の株式会社ジェネティックラボ設立に関わり、02年4月から同社、代表取締役社長に就任。04年12月から三重大学医学部特命教授に就任後、07年1月からは三重大学大学院医学系研究科教授。地域イノベーション学研究科の創設に関わる。16年同科教授就任(現職)。「見つけて、褒めて、繋ぐ」をキーワードに、自治体、高校など大学の枠を超えて地域イノベーション活動を展開中。津市の「浅井農園」、伊勢市の「ゑびや」など多くの地元イノベーション企業を指導。最近の著書「社長100人博士化計画(月兎舎)」。