(終了)2022年9月27日(火) ESD21「昨今のDXについて思う気楽なおしゃべり」シリーズ第1回

「昨今のDXについて思う気楽なおしゃべり」シリーズ第1

 このたびの「昨今のDXについて思う気楽なおしゃべり」シリーズ第1回には定員に近い多数のご参加を頂き、皆様のDXに対する熱い視線を感じると同時に、最後まで熱心にご聴講頂きありがとうございました。
 皆様の話題の焦点は「遅れている日本のDX化をいかに取り戻すか」にありました。蛇川会長の「机上で考えないで社員をDX先進国のアメリカに派遣し現地現物で勉強させてはどうか」や黒岩代表の「経産省やIPAのレポートでしっかり勉強して欲しい」との強い示唆と、元トヨタ二人の講演が皆様のDX実現へのヒント となれば幸いです。
2回目以降、DXを推進する為に更なるヒントが得られるよう、皆様と一緒に考えていきたいと存じます。

なお講演資料につきましては、下記プログラム欄の緑色表示部をクリックすることでご覧いただけますのでご参照ください。
1回目は不慣れなコーディネータのために不手際があり、申し訳ありませんでした。(文責:大鹿)

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「昨今のDXについて思う気楽なおしゃべり」シリーズ第1

 ESD21では6月1日のESD21特別講演会「DX概説」(経産省DXレポート他)をベースに本年度はDX関連事業のイベント開催を重点に活動しています。

 既に新しいデジタル技術を活用した業務改革やカイゼンに取り組んでいる事例報告とは別に、全理事による「昨今のDXについて思う気楽なおしゃべり」をシリーズ化してお楽しみ頂ける講演会を企画しました。

 今般、第1回目として下記の内容でスタートします。

 多分野での各理事の経験からいろいろな視点でDXをご理解頂けDXへの取り組みのヒントになるものと考えますので、ぜひ全シリーズご参加賜りたくご案内申し上げます。

        ~~~記~~~

■日程:2022年9月27日(火)16:30~18:30

■場所:ZOOM会議室URLは1日前に でお知らせします)

■定員:60名(会員優先、ビジターも歓迎いたします) 参加費無料

■プログラム:                 進行:大鹿秀正

 16:30~16:40  開会あいさつ          代表理事 黒岩 恵
         経産省:DXレポートとIPA:DX白書2021に基づく「DXの概説」資料 

 16:40~17:40 「DX業務改革事例ートヨタデザインから見て
         デザイン思考の見える化 ~魅力的なモノづくりをする為の条件とは~
         ハーバードビジネススクール(ロジカル思考)からスタンフォード(DXデザイン思考)へ
                        講師:理事 木村 徹                        

 17:40~17:50  休憩

 17:50~18:20 「トヨタ技術部のIT化事例-DXを意識して
                        講師:理事 大鹿秀正

 18:20~18:30  QA

 

【DX講演に当たり】(木村徹)

「DX業務改善事例(トヨタデザインから見て)」のようなテーマで、お話ししたく思います。

 私がトヨタ自動車に入社しましたのは1973年で、まさにオイルショックの前年のことでした。

 この時「統合システム」という名の下、商品企画から販売に至るまで、製品データの情報を一貫して流せるコンピューターシステムの構築を全社での取り組みが始まっていました。まさに今でいうDXそのものです。(既に図面のデータ化の研究はかなり進んでいました)

 新しい組織が作られ、必要がなくなった部署は消え、仕事の内容が大きく変わりました。トヨタがモノづくりのバイブルにしている、「より良いモノをより早く提供する」(よい品よい考)、トヨタ生産方式(TPS)そのものがDXではないかと今になると思えます。

木村理事写真.jpg 木村 徹 略歴(2022年9月)

1973年3月 武蔵野美術大学 造形学部産業デザイン学科工芸工業デザイン専攻 卒業

1973年4月 トヨタ自動車工業株式会社 入社

2005年4月 名古屋工業大学大学院 教授 2012年4月 非常勤講師 (至る現在)

2012年4月 川崎重工業株式会社モーターサイクル&エンジンカンパニー 

     (現カワサキモータース株式会社)チーフ・リエゾン・オフィサー(5年間)

2017年4月 有限会社木村デザイン研究所 チーフ・デザイン・オフィサー

 

【コーディネータ及び講演に当たり】(大鹿秀正)

 トヨタのIT部門からエンドユーザー部門のドライブトレーン技術部に異動した。それから技術部12年間の一番の思い出は、"IT会社ではなく、自動車会社へ就職したという実感"だった。調達や販売・サービスなどお客様に近い仕事が経験できたと同時に、お客様からの市場技術情報やデータが自職場でどう活用されて、後工程へどう流れるかを体感した。

 トヨタ独自の統合CADが市販のCATIAベースシステムに置き換わった歴史を横から見ていた経験からも、実務を経験した者が情報システムをつくるべきだと強く思った。経営者からのトップダウンと現場のボトムアップ両方が大切。大企業だろうと中小零細企業だろうと、DXを進めて結果を出せるかどうか。目的の本質を見抜く力と、当たり前のことをきちんとやる組織の風土が必要。またそのための人材育成も大切である。

 自分の狭い範囲の経験談と全理事の広い経験談が、少しでも皆様のヒントになっていただければ嬉しく存じます。

大鹿理事写真.jpg 大鹿秀正 略歴

1972年3月 名古屋工業大学 計測工学科 卒業

1975年4月 トヨタ自動車工業株式会社 入社

(1990年2月~2001年1月 ドライブトレ―ン技術部)

2003年~2014年 日本自動車工業会にて環境/自動車リサイクル、IT支援に従事

2021年~  名古屋工業大学物理工学科 非常勤講師

■参加お申し込み:

●2022年9月27日(火) ESD21「昨今のDXについて思う気楽なおしゃべり」シリーズ第1回 参加申込
受付を終了いたしました

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