― ESD21国際事業 ―
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昨日のWebinar に、参加頂いた皆様に有難うございました。日頃関心持たない国の市民サービスのITは勉強になり、お二人の講師には改めて感謝申し上げます。
「世界電子政府ランキング2020」最下位の日本で、産業界へのDX対応遅れが危惧され、9月にスタートしたデジタル庁のリーダシップが期待されます。筆者が2000年にトヨタ東京本社に異動し、新設したECOM(会長:張トヨタ社長)に関わる時、政府の「e-Japan戦略」を立案した村上敬亮経産省官僚の要請で、彼と二人の部下に「トヨタのIT化」のテーマで講義。今年8月の「浜名湖フォーラム」のzoom会議で、本人に再会した。彼がデジタル庁統括官としてマイナンバーなど国民向けサービス担当とのこと。日本のデジタル化でIT先進国に周回遅れを挽回するには、「この人しかいない」と思える優秀な経産省官僚に、絶大なエールを送り期待したい。以下のネット記事と動画参照下さい。 村上統括官が語るデジタル庁の役割: https://ascii.jp/elem/000/004/069/4069689/ https://s.mxtv.jp/tokyomxplus/mx/article/202110180650/detail/
<以下、参加案内>
ESD21 Webセミナー「IT立国に学ぶ」
~ DXに向けて日本はIT先進国に何を学ぶか? ~
ESD21代表理事 黒岩 惠
国連の「世界電子政府ランキング2020」で1位デンマーク、3位エストニア、5位オーストラリアで日本は最下位の14位で役立たずのマイナンバーカードや、住民サービス電子化遅れは特にコロナ渦の中で「日本のIT後進国」を実感させられてきました。
今回は「DXに向けて日本はIT先進国に何を学ぶか」をテーマとしてまず、ESD21の鈴木顧問・理事にドイツと豪州の駐在経験から1位デンマークと5位のオーストラリアの概要報告を頂きます。メイン講師としては、筆者が4年間関わってきた電子商取引推進協議会(ECOM)で一緒に活動した前田陽二氏を招聘し、日本の行政の電子化遅れの根本原因や現在同氏が率いておられる日本・エストニアEUデジタルソサエティ推進協議会(略JEEADiS)がIT先進国であるエストニアをデジタル社会のモデルとし、国民視点で日本の情報化社会のあり方を考え、世界に貢献できる日本を創ることを目指されている姿をお話し頂けます。コロナ渦で外国への渡航も自由でないこの時期に日本に居ながらにして外国を感じられるひと時です。貴重な機会ですので、ぜひ多数の皆様のご参加をお待ちします。
(参考)ECOMは電子社会の制度設計(個人情報保護法、企業間商取引のEDI/EC標準づくりなど)を主目的に、当時の日本情報処理開発協会(JIPDEC)が事務局の任意団体。1995年にスタートした通産省(現在の経産省)による産業の高度情報化プログラム対応で設立された4団体が統合されて、2000年に電子商取引推進協議会(ECOM会長=トヨタ張社長)として新発足し、その後2010年まで活動して解散。黒岩はECOM会長補佐と、EDI/ECに関わるWG活動や、以下の報告書にあるPKIの普及啓発活動に従事。アーカイブにある電子署名・認証利用パートナーシップ報告書2003 (jipdec.or.jp) は、霞が関の総務省、法務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省に参加頂いた省庁横断の団体の活動報告、行政の電子化基盤として重要なPKI(Public Key Infrustracture)技術の普及活動を推進。
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~~~~~ 記 ~~~~~
■ 日時:2021年10月21日(木) 16:00~18:45(接続受付開始15:40)
■ 場所:Zoom会議室(URLは申込者に1日前に メールでお知らせします)
■ 定員:80名 (ESD21会員優先、ビジターの方は定員余裕あれば10月1日より受付、参加費無料)
■ 講師: (1) 鈴木 明夫 ESD21 顧問・理事 講演資料UP(当日資料は変更あり)⇒ 資料(鈴木).pdf
(2) 前田 陽二 氏 (一社) 日本・エストニアEUデジタルソサエティ推進協議会 代表理事 ⇒ 資料(前田).pdf
(注)講演者お二人の略歴は、最後尾を参照下さい
■ プログラム:
〇16:00~16:05 挨拶と進行 ESD21代表理事 黒岩 惠 ⇒ 資料(黒岩).pdf
〇16:05~16:45 講演1:講演とQ&A (40分)
〇16:50~17:55 講演2:講演とQ&A (65分)
〇18:00~18:20 総合質疑(20分)
■ 講演1: 16:05~16:45 (Q&A含む)
テーマ「IT先進国紹介」 ―欧州・豪州駐在経験者が見たデジタル先進国デンマークとオーストラリアの強みー
(1) 鈴木 明夫 ESD21 顧問・理事 (元豊田通商)
■ 講演2: 16:50~17:55 (Q&A:15分含む)
テーマ「未来型国家エストニアに見るデジタル社会」
(2) 前田 陽二 氏 一般社団法人 日本・エストニアEUデジタルソサエティ推進協議会(JEEADiS)代表理事 (元三菱電機)
講演概要:バルト3国の小国、人口130万人のエストニアでは、立会人を必要とする結婚と離婚、公証人を必要とする不動産売買以外のほぼすべての行政サービスをネット上で利用することができ、役所に足を運ぶ必要がない。本講演では、エストニアにおけるデジタル社会構築の進め方と今後の計画を紹介する。
■お問合せ、参加お申込み:
下記の登録フォームで参加申込み下さい。お問い合わせは、黒岩(skuro*esd21.jp)まで、メールでお願いします。*を@に置き換えてからメールをお送りください。
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鈴木 明夫 ESD21顧問・理事
略歴(海外関係のみ):1972~1977年 5年間 西ドイツハンブルグ市駐在。豊田通商ドイツ駐在員事務所長として全欧カバー、自動車生産技術・設備・材料の日本向け取引。 その後も出張機会多い。 1993~1999年 6年間 オーストラリア シドニー/メルボルン両市駐在、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア他南太平洋全域カバー豊田通商現地法人会社と関係会社5社の社長及び投資先企業4社の役員兼務
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前田 陽二 一般社団法人 日本・エストニアEUデジタルソサエティ推進協議会(JEEADiS)代表理事
略歴:1948年富山市生まれ。早稲田大学理工学部電子通信学科卒業後、同大学理工学研究科修士課程を修了。三菱電機株式会社に入社し、文字・画像認識分野の研究開発に従事した後、2001年~2009年にECOM(次世代電子商取引推進協議会)に出向し電子署名および認証の分野を中心に調査研究に従事。2010年~2013年、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)主席研究員、2005年~2014年、はこだて未来大学(夏季集中講座)非常勤講師。工学博士。
共著に『未来型国家エストニアの挑戦-電子政府がひらく世界』 (NextPublishing)、『IT立国エストニア−バルトの新しい風』(慧文社)、『国民ID制度が日本を救う』(新潮新書)他。