2025年10月アーカイブ

ESD21/ベトナム交流記念フォーラム「ベトナムの飛翔」
TPS/リーンとICTの知恵で、新しい未来を共に描く~

             主催:一般社団法人持続可能なモノづくり・人づくり支援協会(略称ESD21)
             後援:公益財団法人あいち産業振興機構、一般社団法人愛知県鉄工連合会

 

久しぶりに開催された国際イベントは、多くのみなさんの関心を集め、大きな活気に包まれました。
中でも印象的だったのは、「ベトナム」をテーマに、TPSの精神を日本で学び、それをベースにベトナムの風土や文化に合わせて独自に発展させた指導・訓練法 "タムテ" の紹介です。

ミン博士は「タムテ × TPS」の融合こそが、「人間尊重 × 持続的改善」を体現する最も自然で力強い経営統合モデルであると熱く語られ、その情熱と理念に会場全体が引き込まれました。
文化の違いを超えて、人と組織が共に成長していく未来への可能性を感じる貴重な講演でした。

さらに、ホンダロジコム坂井社長による、ベトナムでの13年間にわたる挑戦と努力の歩みも、多くの参加者の胸に深い感銘を残しました。現地の課題に真摯に向き合い、信頼を築いてこられたその姿勢に、国際ビジネスにおける「継続」と「信念」の大切さを学ぶことができました。

国境を越えて人を育て、文化を結ぶ----今回の講演会は、まさにその言葉を実感させる素晴らしいひとときでした。

フォーラム後の懇親会では、ベトナムと日本の新しい人どうしの出会いもあり、和やかで楽しい雰囲気でした。
 講師の皆さま、ご参加いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
※講演資料の内容は、当ウェブサイト内の【☛資料 赤字リンク】に掲載しておりますので、是非クリックしてご参照ください。

またミン博士から今回のフォーラム開催についてベトナムに帰国後、日本企業と関わりのあるベトナムの企業の社長さんたちを集め、今回の日本での活動を報告され大好評であったとの報告がありましたのでご参照下さい。 ➡2025_ミン博士の日本活動報告

                (文責:ESD21顧問・理事 鈴木 明夫)

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 世界の製造・消費の新たな拠点として今、多くの日本企業が注目するのが 「ベトナム」 です。製造コストの優位性、年6〜7%の安定成長、若く豊富な労働力、そして親日的な国民性----。
べトナム製造業においては、アメリカの対ベトナム関税政策によって単純な低コスト輸出モデルが厳しくなった一方で、「日本企業による信頼性あるベトナム製造」という立ち位置は、むしろ大きな競争優位となり得ます。
 中長期的に見ると、日本企業はベトナムにおいて高付加価値製造の拠点化多国籍向け輸出拠点化他国企業のOEM受託生産といった多面的なビジネス展開が期待されます。
 今般ESD21/ベトナム交流記念フォーラム「ベトナムの飛翔」を企画し、「チャイナ・プラスワン」の最有力候補地として急成長を遂げるベトナム市場の最新動向特に自動車・製造・IT分野で拡がるベトナム進出の可能性を現地支援者との直接対話・マッチング機会を通じて、進出の現実性と課題解決のヒントを得て頂けるキックオフイベントを開催します。
 時宜を得た絶好の機会ですので多数のみなさまのご参加をお待ちします。

*自動車・製造・IT分野で拡がるベトナム進出の可能性
 アジア市場においてベトナムは「モノづくり+デジタル」の拠点として注目度が急上昇中自動車産業では日系完成車メーカー・サプライヤーの進出が活発化製造業ではコスト優位性と供給網の再構築ニーズがマッチIT分野ではベトナム人材の高度化・日本語力を活かしたオフショア開発が進展中

*こんな方におすすめ!
 ベトナム進出に興味がある企業や支援コンサル(製造・小売・IT・サービスなど)
 海外事業戦略の再構築を検討している経営者・事業開発担当者
 ベトナム現地パートナーや支援機関とつながりを持ちたい方
 ベトナムとの人材交流・技術協力を模索する方

          記

■開催日時:2025年10月6日(月) 14:30~17:20
■場所:東桜会館 集会室
■プログラム概要:
  進行役:ESD21理事&中京大学総合政策学部教授 弘中史子

◆第1部 講演会(定員:70名、会費無料) 14:30~17:20
 1.開会プロローグ (30分)
  「TPSとともに歩んだベトナム復興」〜通信網・自動車産業に挑んだ元商社マンの体験談〜
   -グローバルビジネスや異文化環境での挑戦に携わるすべての方への大きな示唆-
                    ESD21顧問理事 鈴木明夫 ☛資料
 2.講演(1)
「TPSからGKMへ」 (50分)
~TPS哲学から実践へ,そしてベトナムと日本の新たな協力モデルに向けて~
講師:Dr. Nguyen Dang Minh,GKMグループ創業者 ☛資料

    プロフィール:
    ◦幼いときより学校に通いながら,父上の中小企業経営を手伝う。
    ベトナムの名門,ハノイ工科大学に進学。しかし父上の会社経営が悪化,その後倒産。
    日本の経営について学びたいと考え,来日の機会を探る。
     奨学金を得てホンダ自動車大学校(自動車整備士養成学校に入学)。
    トヨタ自動車の経営に興味を持ち,就職を考えたところ,
     「確実にトヨタに入りたいなら,東大に行ったほうがよい」と助言される。
    東京大学大学院工学研究科に進学。自動車整備士のアルバイトをして学費を工面。
    無事にトヨタ自動車に入社。
     しかし研究開発部門に配属されそうになり,人事に頼み込んで生産技術部門に配属してもらう。
    生産技術部で国内の各工場で新車生産ラインの立ち上げに携わる。
     海外工場への移管(イギリス,フランス,中国等)を担当。  
    ◦トヨタ生産方式はすばらしいのに,なぜ海外の工場では日本と同様にはうまくいかない
     という疑問にぶつかる。
     その疑問を理論的に考えたいと,社会人大学生として名古屋大学経済学部博士課程に進学。
    ◦父上の病気がきっかけとなり,トヨタ自動車を退職しベトナムに帰国。
    ◦名門ベトナム国家大学の准教授に着任。
    ◦ベトナムにて,中小企業の支援を開始。
     リーン生産方式導入の前に,まず企業経営の基礎をまず固めることの重要性を痛感。
     企業を遺伝子レベルから変えたいとGKM社(Gene Kick on Management)を設立。
    現在,多数のベトナムのローカル企業を支援。
    ◦Minh氏のGKMの理念についての解説はこちら

   -(休憩15分)-

 3.講演(2)
「ESD21法人会員ホンダロジコム(株)のベトナム事業について」 (50分)
   - 事業展開の経緯や,最新の戦略, 徹底されたTPS,付加価値向上への工夫等-
    講師:HONDA LOGICOM(VIETNAM)CO.,LTD. 社長 坂井浩二氏 ☛資料
    ホンダロジコム(株)
    HONDA LOGICOM VIETNAM
 4.Q&A25分)
   回答者:講師/登壇者
    1)Dr. Nguyen Dang Minh
    2)坂井浩二氏
    3)Mr. Nguyen The Hung(特別参加)
      両社の社長
      ・Me Tran Binh Xuen Electronics (ハーネス組み立て)
      ・SSP Moulding (樹脂成形)

        - 終了 17:20 -

◆第2部 懇親交流会 (定員:40名) 18:00~19:30
   場所:トヨタ葵クラブ
   会費:ESD21会員4千円/人、非会員5千円/人

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