2021年12月アーカイブ

ESD21特別講演会「人と共生するロボット」

                「マルチスケールロボットシステム」 ー人と共生するロボットー

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主催: 一般社団法人持続可能なモノづくり・人づくり支援協会(略称ESD21)
協賛:日本機械学会東海支部 

 人と寄り添うロボットの実現についての現状と考え方を、数多くの研究事例を紹介しながら、ロボット研究の第一人者である福田先生にお話しいただきます。

 内閣府のムーンショット目標3 では、2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現を目指しています。そのためには、ディープラーニングが持つ限界(未知事象への対応が困難、機械学習に要する膨大なコスト・労力等)を打破し、自ら学習し成長するAIの開発、ロボットの消費電力の飛躍的な低減化、及びAIロボットの最適なアーキテクチャの検討が急務です。

 日本のみならず、先進国やアジア周辺国においても、少子高齢化は共通の課題であり、人類の活動領域を現在よりも飛躍的に拡大するためには、人に代わって自律的に活動するロボットが必要になります。こうした観点から、人のように自律的に判断し行動することができ、さらには、自律的に動くのみならず、学習も人のように自律的に行い、かつ学習を自ら発展させることができるAIロボットの開発が必須です。

 IEEE会長を歴任し、ロボット界を代表する著名な先生のご講演です。多くの皆様に参加賜りたくご案内申し上げます。

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~~~~~ 記 ~~~~~

■ 日時:2021年 12月21日(火) 16:30~18:00(zoom接続受付開始16:00)

■ 会場:名城大学会場とオンラインのハイブリッドで開催

    名城大学天白キャンパス共通講義棟 北N102、教室参加者は会員のみ10~20名(コロナ禍で判断)

    Zoom会議室(URLは申込者に1日前に メールでお知らせします)

■ 定員:Zoom参加者 300名 (ESD21会員、ビジター参加者歓迎、参加費無料) 

■ 講演プログラム:

  • 会場受付:16:10~          司会 ESD21 理事 佐土井 有里(名城大学経済学部教授)
  • あいさつ:16:30~16:35           ESD21 代表理事 黒岩 惠
  • 講演:  16:35~18:00

  ・テーマ:「マルチスケールロボットシステム」ー人と共生するロボットー

  ・講師:福田敏男氏   名城大学 大学院理工学研究科 教授  

              米国電気電子協会 (IEEE) 前会長、終身フェロー

  ・講演概要: ロボットシステムは社会のいろいろな分野で多岐にわたって使われています。研究分野も、マイクロナノスケールからマクロスケールまでマルチスケールで広くわたっています。これらの研究や社会のメガトレンド問題解決に向けた取り組み、最近のMoonShotプログラムを簡単に紹介します。

  ・講師略歴:東京大学工学博士。名古屋大学名誉教授。セル構造化ロボットシステム「CEBOT」やブラキエーションロボットの提案者。IEEEではアジア人初の会長を務め、国際会議IROSやRO-MANを創設

■お問合せ、参加お申込み:

下記の登録フォームで参加申込み下さい。お問い合わせは、佐土井(sadoi*meijo-u.ac.jp)まで、メールでお願いします。*を@に置き換えてからメールをお送りください。

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「気候変動に適応する新ビジネスの探求」

~NHK朝ドラ「おかえりモネ」制作協力のウェザーニューズ社の事例から~

 地球温暖化の危機が叫ばれてから久しくなります。今年もCOP26が開催されカーボンニュートラルの世界への対応について各国首脳が議論を行われているように人類の最大課題であることは異論の余地はありません。しかし、我々人類はいまだその進行を抑制、停止するための具体的な道筋は十分描けていないのではないでしょうか。

 カーボンニュートラルへの対応策と経済成長はトレードオフになることが多く、我々は我慢を強いられるものだというマイナスイメージがありますが、温暖化という環境変化に適応し、それを利用する新たなビジネスモデルへの提案の例もあります。

 環境変化へ適用するためには変化への察知が必要条件です。まず、第1部で「日本人の歴史にみる気候変動への人々の適応」と題して、ESD21理事の吉田より随想的な知識提供を行います。第2部においては、今回は我が国における気象情報提供の代表的企業であるウィザーニューズ社執行役員の福田様から、産業界において気象情報がどのように活用されているか、その技術にはどのようなものがあるかというお話をいただきます。気象ビジネスには日ごろあまり関わることのない方も多いのではと察しますが、ご参加各位の新たな知識のご提供と、あわよくば気候変動に適用する新たなビジネス展開への気づきが得られればと思っております。

~~~  記  ~~~

■ 日時:2021年12月15日(水)16:00~17:40 (受付開始15:40)

■ 場所:Zoom会議室(URLは申込者に1日前に メールでお知らせします)

■ 定員:80名 (ESD21会員優先、11月1日よりビジター歓迎、参加費無料)

■ プログラム:

 16:00~16:05 挨拶 ESD21理事

 16:05~16:35 30分 第1部 「日本人の歴史にみる気候変動への人々の適応」

        講演:吉田信人 ESD21理事 中小企業診断士 資料気候変動と日本人歴史_ESD21_20211215_配布.pdf

 質疑応答 10分

        ~ 休憩 5分 ~

 16:50~17:30 40分 第2部 「気象ビジネスの現状と新たな展開」資料20211215_ESD21講演.pdf

       講演:福田正樹 氏 株式会社ウェザーニューズ 執行役員 システム開発主責任者

 講師の略歴は、最後尾に記載しています。

 質疑応答 10分

 17:40 終了

■お問合せ、参加お申込み:

下記の登録フォームで参加申込み下さい。

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吉田理事プロフィール.JPG吉田信人(よしだ ちかと) ESD21理事

講師略歴:1959年岡山県生まれ。名古屋工業大学工学部機械工学科卒業後、ブラザー工業(株)入社。同社生産技術部にて産業用ロボット及びその適用生産設備の開発設計に従事。工業用ミシン生産管理システム開発プロジェクト参画、ERP・PDMシステム導入プロジェクトリーダーなどを経て2014年~2019年同社物流子会社(ブラザーロジテック㈱)取締役総務部長。2019年同社定年退職後、ちかと経営研究所(個人事業)開業 同所長

中小企業診断士、ITコーディネータ、特定非営利活動法人 ITC中部 専務理事

福田氏プロフィール.jpg福田正樹 氏  株式会社ウェザーニューズ 開発主責任者執行役員

講師略歴:1993年沖電気工業株式会社入社の後、1997年株式会社ウェザーニューズ入社。BtoBのシステム開発を主に担当し、自治体向け気象防災システム開発、BSデジタル放送コンテンツ送出システム開発、航空向け運行支援システム開発、緊急地震速報システム開発、船舶向け船舶安全監視システム開発、放送局向け天気番組提供システム開発など各種システム開発を実施。

ESD21「TPS&生産性」第6回Webフォーラム

~北米におけるTPSの導入・展開とリーン方式~

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 講演資料は講演講師欄にUPしています。今年最後のフォーラムは、お二人の経験多い講師に北米を中心にTPSの海外展開のテーマで、TPSがLean方式として北米の地で展開される中で、Lean方式の功罪を含め、TPS/Lean方式の普及展開の苦労話やTPSの原点をお話しして頂きました。中身の濃い講演資料をぜひ参照下さい。

 TPSは、今やトヨタの経営哲学、ものづくりの思想から現場の改善手法まで、進化/深化しております。TPSが確立して50年、一方ツールとしてのITのコアとなるマイコンが世に出て50年(1971年、日本人の嶋正利が発明)で同じ。前者は原理原則は現在も不変。一方では後者はスマホの名で個人が所有しITは驚異的に進化し、DXが喧伝される。しかし、ITというツールだけのDXはダメ。日本の持続的かつ競争力あるものづくりには、人間系重視のLX(Lean Transformation)が必須であることを再度強調しておきたい。

<以下、フォーラム案内>

 トヨタが北米で自動車の生産を始めた年は1984年、海外でTPSを最初に導入した工場が、GMと合弁のNUMMIである。西海岸のシリコンバレーの北の外れのフレモントにあり、現在はテスラが電気自動車を生産。70年代後半には北米の輸入車で燃費は良く、故障しない品質の良い日本車、リーゾナブルな小型車は日本との地位は確立し、日本のモノづくりの強さの代名詞としてTPSは、米自動車産業や研究者には知られていた。

 NUMMIは、当時不況で閉鎖されたGMの遊休工場を使い、レイオフされた米労働組合UAWの従業員を再雇用し、TPSを導入するとのGMとの合意によりスタートした。当時、米ビッグ3ではハイテクとCIMの導入により、日本の自動車メーカを凌駕できる、と思われていた。しかし、今でも86年の米Fortune誌の以下の記事を記憶、「全米一ローテク工場のNUMMIが全米のGM全工場の中で生産性が一番」と。NUMMIで働く人達との会話から、人間性尊重、人の尊厳を認めるTPSは、海外でも立派に通用する、と。

 今回の「TPS&生産性」Webフォーラムでは、トヨタの北米拠点(TMMNA)で活躍し、リタイヤ後も全米の部品サプライヤのTPS指導者として活躍し他界された故大庭元をTPSの師として学んだ鈴木様が最初の講師。彼には全米のサプライヤの立場でTPSを学び、USの研究者が命名したリーン方式の普及による功罪を含めて語って頂きます。次にTPSがリーン方式と命名され、モノづくりで世界最強のビジネスモデルとして知名度が上がって以降、メキシコの工場でTPSの指導をしてきた川口様に出講頂き、メキシコの工場のTPS指導で実感したTPS/Toyota Wayとリーン方式について自由に語って頂きます。

 筆者は80年代には、工場建設部門で東京本社ビル、田原工場、豊田中央研究所建設やトヨタの通信システム構築責任者、そして後半は組立工場中心にFA推進リーダとして、TPS推進者と相対峙してきた事も事実。生産システム研究者であり、「大野耐一の弟子でもTPSの信奉者でもない」システムエンジニアの立場で、TPS指導者へは「君たちは人がやった事にはケチをつけるが、最初から自分でやってみろ」と苦言を呈した事も多々。ESD21の立場は、TPS/Lean方式、ソフト開発ではTPS/Agile方式として、米研究者や実務家の貢献を評価している点はご理解下さい。

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~~~~~  記  ~~~~~

■ 日時:2021年12月9日(木)16:00~18:30(接続受付開始15:40)

■ 場所:Zoom会議室(URLは申込者に1日前に メールでお知らせします)

■ 定員:80名 (ESD21会員優先、ビジターの方は11月18日より受付、参加費無料) 

■ 講師: (1) 鈴木 雅文 氏  株式会社リーンランド研究所代表   講演資料⇒ 資料(鈴木).pdf          (注)講師略歴は最後尾を参照下さい。

      (2) 川口 恭則 氏  KEアシスト代表(トヨタ自動車OB) 講演資料⇒ 資料 (川口).pdf

■ プログラム:
 〇16:00~16:10 挨拶と進行              ESD21代表理事 黒岩惠 ⇒ 資料(黒岩).pdf

 〇16:10~17:00 講演1:講演とQ&A(10分)

 〇17:05~17:55 講演2:講演とQ&A(10分)

 〇18:00~18:30 予備:総合質疑、討論(30分) この時間はQ&Aと参加者間フリーの討議時間とします

■ 講演1: 16:10~17:00    

〇テーマ「 故大庭元先生に学んだTPS道in USA 」

            鈴木 雅文 氏  株式会社 リーンランド研究所代表

〇講演概要: 

1990年代から今日に至るまで、様々な先輩からTPSの極意を伝授していただきました。中でも故大庭元先生から米国で学んだTPS道は今日の私の会社改革指導の根幹を築くことになりました。ところが、今年3月、ネットサーフィンでTPSの恩師大庭元先生の訃報にヒットし大きなショックを受けました。1990年初頭、ほぼ同時期にTSSCトヨタ(Toyota Supplier Support Center),TRW本社と米国出張を命じられました。TPS、日本式経営手法を正しく普及するための苦労話を基にTPSとは何なのか?TOYOTA WAY 2001が編纂される前のトヨタ道はどうだったのかをタイムスリップと共に皆さんと振り返ってみたいと思います。

  • 大庭先生との出会い
  • 赴任時の米国内の混乱状態
  • 標準作業を重視した大庭語録を中心にTPSとは?
  • TSSCのトヨタサプライヤーへのTPS展開法
  • モデルラインを設定して標準作業、問題解決、プルシステムを理解させる妙義
  • 当社の全社的JITマネジメント指導法

■ 講演2: 17:05~17:55 

〇テーマ「メキシコ自動車産業基盤プロジェクトでの経験」

        川口 恭則 氏  KEアシスト 代表 (トヨタ自動車OB)

〇講演概要: 

私は、TPS/TOYOTA WAY 2001を海外工場出向者・海外からの研修者(社会経験の無い学卒者含む)に分かり易く教える仕事をしてきました。仕事を通じ、これらの展開は、リーダー・推進者のトヨタの文化・価値観の深い理解と協力無しでは大変難しいことを知りました。今回は、「日本自動車企業のメキシコ進出プロジェクト」(ODA,2010~2015)での経験談を通じ、事例として具体的な改善展開方法を紹介します。

<キーワード> TOTOTA WAY 2001とTPS  文化・価値観の違い  改善の具体的展開方法

  1. TOYOTA WAY 2001TPS
  2. TPSの家
  3. メキシコと日本の違い  ・文化 ・品質 ・行動
  4. TPSの共通価値観    ・現地・現物・現実 ・問題の見える化 ・ベクトル合わせ
  5. 改善事例

■お問合せ、参加お申込み:

下記の登録フォームで参加申込み下さい。お問い合わせは、黒岩(skuro*esd21.jp)まで、メールでお願いします。*を@に置き換えてからメールをお送りください。

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鈴木 雅文 氏  株式会社 リーンランド研究所代表

講師略歴 1947年 名古屋市生 1970年 関西大学金属工学科卒業、同年東海精密株式会社に入社、熱処理現場からスタート 1973年 TRWに吸収され米国籍会社になる。1985年 工場改革プロジェクトリーダーを命ぜられTPSを初めて知る。南アフリカ工場から帰国された大庭先生にトヨタ生産方式研究会で初めて出会う。1990年 外資系企業として初めてトヨタ先生の指導を賜る。1995年 TRW米国本社合理化プロジェクトのメンバーとして転勤を命じられる。米国、カナダ、メキシコ、イギリス、スペイン、ドイツ、イタリア、オーストラリア、韓国、マレーシア、インド、タイのTRWの工場を視察指導 2000年 Delphi Automotive USAに移籍米国、メキシコ内の工場12カ所を巡回指導。オハイオ州、デイトンの工場をメキシコ ファーレス市に移管するプロジェクトでTSSCの支援を受けTPSモデル工場を取得  2007年 定年退社で帰国後、株式会社リーンランド研究所を設立。中国のDelphi工場をはじめ、外資系会社10社にLean Management を指導 2014年 Lean Land Laboratory SDN. BHDをマレーシア、ペナンに設立。マレーシアの中小企業へToyota Way, TPSを中心にLean Management Integratorとして十数社を指導し現在に至る ESD21個人会員、SCCC協議会理事を拝命    

川口 恭則 氏  KEアシスト 代表 (トヨタ自動車OB)

講師略歴:1950年 京都市生まれ、1974年 大阪大学大学院基礎工学研究科物理系卒業、トヨタ自動車工業株式会社に入社 ・ 生産準備部門、製造部門、生産管理部門、海外支援を幅広く経験 ・ 生産調査部部員、TPS主査としてTPS指導の経験を積む・ 海外駐在員、海外からの研修生へのトヨタウェイ教育を担当 2005年 トヨタ自動車(株)を定年退職(株)ユーシン精機に転籍 執行役員 工場長・製造部長/品質管理部長を歴任 2008年 中部産業連盟転籍 コンサルタントとして国内外中堅企業を指導 主なプロジェクト メキシコ自動車産業基盤プロジェクト 2015年 中部産業連盟 契約満了のため退社 KEアシスト(自営)を設立

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