経営幹部の「イノベーション経営講座(仮称)」
主催: 一般社団法人「持続可能なモノづくり・人づくり支援協会(ESD21)
新年度から予定の会員制(年会費要)「イノベーション経営講座」は終了しました。今回は講演資料も公開します。
製造品出荷額で37年間ダントツ日本一、製造業のメッカである愛知県は、「6重苦」と言われてきた、円高、法人税などの課題は、少しずつ緩和され、明るさが戻りつつあります。しかし、少子高齢化、近隣諸国との政治摩擦、東アジアの台頭など、自動車を中心とする重化学工業、輸出産業の多い東海地区の企業にとっての経営課題は山積しております。
東海地区のモノづくりを支えている中小中堅製造業、IT/サービス産業のトップが、今後どのような「かじ取り」をすべきか? 本講座では、持続可能な発展に求められるイノベーション経営について、講師と参加者による情報共有、議論の場として継続的開催を予定しております。モノづくりは人づくりです。それぞれの企業が、競争力優位の技術とともに、材料から部品やシステム、新しいビジネスモデルへと、ワンランクアップの価値創出に向けた変革とマネジメントが期待されます。本フォーラムでは、事業開発、マーケティング、製品開発、製造を含めて、企業経営に求められる課題に対して、多方面の経営者・有識者に登壇頂く予定です。
毎回、これからの企業経営に関わる多方面の切り口でテーマ設定し、参加の皆様にもご意見を頂きながら、双方向の議論の中で創発できる場として育てていきたいと思っております。新しいビジネス・イノベーションを意図して計画した経営講座に、ぜひ参加頂きたくご案内致します。 講師プロフィルは最下欄をご覧ください。
============================= 記 =============================
- 日時:3月24日(月) 13時(受付)~17時30分
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会場: 東桜会館、名古屋市東区東桜2-6-30 052-973-2223 http://www.chudenfudosan.co.jp/bunka/map/higashisakura 地下鉄 東山線「新栄町」1番出口、桜通線「高岳」3番出口、各徒歩5分
- 受講対象者: 製造業トップマネージャー、中小中堅製造業の経営層、IT/関連サービス業トップ
- 参加費: 無料(ESD21会員優先) 新年度より会員/ビジターとも有料(年会費制)、1回/月開催予定)
- 募集人員: 80名(今回のみ) 新年度から、年会費制により、50名規模で開催予定
- プログラム
■ 挨拶: 13時30分~14時00分
ESD21の紹介と経営幹部の「イノベーション経営講座(仮称)」開設の趣旨、概要
発表資料:3月24日発表(黒岩).pdf ESD21会長: 黒岩 惠
参考資料: トヨタ生産方式(TPS)とLean&Agile方式.pdf
■ 講演テーマ1: 14時00分~15時30分
「製造業の経営戦略と工場経営変革」
(株)戦略情報センター POP研究所 所長
発表資料:「工場の経営戦略と工場経営変革(山口).pdf 山口 俊之 様
<講演概要>
製造業の利益の源泉は工場にある。したがって、工場の経営が重要である。工場の経営にはマネジメント管理とコントロール管理があり、マネジメント管理は経営資源であるヒト、モノ、カネ、ジョウホウを活用して利益を追求することであり、コントロール管理は品質(Q)、原価(C)、納期(D)をコントロールして管理利益を追求することである。これらの知識のもとで、工場の本質が分かれば、工場経営変革は容易である。
■ 講演テーマ2: 15時45分~17時15分
「米国のITベンチャー育成プロセスの分析とわが国におけるイノベーションモデルに関する考察」
ESD21理事(名古屋大学名誉教授)
発表資料:イノベーション経営講座(横井).pdf 横井 茂樹 様
<講演概要>
現在の日本社会の重要なキーワードとして「イノベーション」という言葉を耳にする機会が多い。日本政府においても、内閣府や総務省などで「イノベーション」の実現策に本格的に取り組まれている。現代世界において、シリコンバレイがITイノベーションのメッカとなっているのは大方の人々の理解が一致すると思われる。このシリコンバレイのイノベーションをもたらしているしくみについては、中世の地中海での海洋交易から現代 まで続く、欧米のフロンティア開拓精神をバックボーンとして注目すべきと考える。
それを踏まえて、現代の米国の主要IT企業のビジネスモデルの特徴に関して考察し、シリコンバレイでのベンチャーのインキュベーション(育成)プロセスの 基本的なしくみと、技術の発展や経済状況に応じた進化について述べ、最近の注目する動きについて解説する。これらの分析に基づいて、わが国におけるイノ ベーションの実現へのアプローチに関する考察と提案について述べる。
7. 交流会
17時45分~19時30分(会場は別途ご案内、費用、4~5千円) ESD21の懇親会(交流会)は好評です。
講師の方と参加者同士の自由な雰囲気で、さらなる議論、交流を深めて頂くことができます。ぜひ参加下さい。
<会場風景>
■ 講師プロフィル
講師1: (株)戦略情報センター POP研究所 所長 山口 俊之 様
POP(生産時点情報管理)の概念を創案し、全国1200工場のPOPシステム構築を支援し、また、現場実態情報の活用による現場改善を支援してきた。最近10年は、工場情報活用コンサルタントとして、工場経営、工場診断と業務革新、現場改善などの指導している。 参考著書は『攻めのコントロール管理法』(日刊工業新聞社)など。 自書(下記)、編著、講演多数
- CIM時代のPOPシステム入門」(オーム社)(平成4年初版)
- 「やさしい現場情報化のすすめ」(日本工業出版)(平成5年初版)
- 「パソコン現場管理のはなし」(日刊工業新聞社)(平成10年初版)
- 「第4のものづくり革命」(日本工業出版)(平成15年初版)
- 「生産工場の基本としくみのよくわかる本」(秀和システム)(平成20年第2版)
- 「利益を増大させる攻めのコントロール管理法」(日刊工業新聞社)(平成20年初版)
- 「新しいコストダウン・マニュアル」(新技術開発センター)(平成20年初版)
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■ 講師プロフィル
講師2: 名古屋大学名誉教授 横井 茂樹 様
名古屋大学名誉教授。前名古屋大学情報科学研究科教授(情報文化学部学部長)
IT分野の研究を推進してきた。研究分野は、画像処理、CG,VR,インターネット技術と社会、スマートフォンアプリ、ソーシャルネットワーク、地域情報化など。
革新的IT技術による社会イノベーションについても関心を持って長期的研究テーマとして取り組んでいる。
昨年3月に大学を退職してから、IT分野に関する、国際会議のマネージメント、産学官連携プロジェクト、地域振興などの活動を行っている。