TPS/Lean研究会「TPS連続講座」
主催:持続可能なモノづくり・人づくり支援協会(略称ESD21)
先日は、TPS/Lean研究会「TPS連続講座」に79名に参加登録頂き、盛会裏に終了しました。TPSの指導とコンサルタント経験の長い竹内様、川口様の二人の講演は、TPSの手法や方法論を超えた経験談、TPSの思想、考え方と言えます。 ジャストインタイムやかんばん、改善などで、TPSを理解している参加者の皆さんには、二人の講師からの短時間の講演は、TPSの深さを感じられ、「消化不良」の方も多かったのではないか、と思われます。
次回は来年3月17日(木)に、ESD21会員の(株)経営技術研究所の藤井春雄 代表取締役に出講頂く予定です。彼は製造業だけでなく、農業分野など広い範囲でTPS適用に経験豊富な指導者です。数年前にタイでは日本進出企業の研修機関として著名な泰日経済技術振興協会(TPA)から黒岩も相談を受け、「トヨタ生産方式を考える会」編(澤田善次郎ほか)による著書「非製造業もトヨタ生産方式」がTPAでタイ語に翻訳出版。藤井様がその本の執筆者の一人で、その関係で今年2月に、タイで、「サービス業のTPS適用」の研修講師を務めるなど、国内外でTPSの普及に活躍されております。
次回「TPS連続講座」のご案内は年明けになりますが、講師の藤井様から、①TPSの基本であるIEをやさしく根付かせる方法、②(指示待ち人間でない)自ら気付く社員を育てるにはいかにしたら良いか、③製造業、サービス業でのTPSカイゼン事例 などの内容で講演頂ける予定ですので、ご期待ください。
次回以降のTPS/Lean研究会「TPS連続講座」は、ビジター有料(一部会員も有料)の予定です。会員として参加頂ければ幸いです。
<資料> 2人の講師講演資料(公開用)と黒岩のオープニング、関係資料を、プログラム講師欄にアップ。
<会場写真> 右下段は、次回講師予定の藤井春雄様
2015年10月15日
ESD21会長 黒岩惠
Lean方式として世界で知られているトヨタ生産方式(TPS)は、国内でも本質を理解している人は少なく、東海地区でも導入できていない企業は多い。この度、製造業だけでなく、情報サービスなど非製造業も含めた競争力向上を期して、TPS/Lean研究会「TPS連続講座」を開設致します。
本研究会は、ESD21会員のTPS指導者、TPS普及に貢献したトヨタOB、学識経験者を招聘し、各講師から、TPSについて自由なテーマで講演、話題提供頂き、参加者との意見交換、討論などにより、TPSの本質を学べる連続講座です。
TPSはリーン(Lean)方式として知られ、特に海外では、業種業態を超えて、流通サービス業、ヘルスケアなどの広い分野で適用されている「競争優位のビジネスモデル」です。TPSが確立されて約40年、原理原則は不変ですが、TPSは進化・深化しております。それは、①国内外の研究者/実務家の研究と実践 ②40年間で百万倍進化したICTの適用、に起因していると言えます。ドイツのIndustry4.0、米国のIICなど新しい情報化新時代になって、グローバル競争が加速される中、これからのTPS/Lean方式、持続可能な日本のモノづくりを学ぶ場として企画しました。ESD21でしかできない貴重な機会です。万障お繰り合わせの上ご参加賜りたく、ご案内申し上げます。
(1)研究会企画書 : 「TPS連続講座」開催に当たり.pdf
(2)黒岩自己紹介と小論 ① 日本のモノづくりとTPS(寄稿文).pdf
② トヨタ生産方式(TPS)とLean&Agile方式.pdf
================ 記 ================
●日時: 11月26日(木) 13時30分~17時15分 (受付13時)
●会場:東桜会館
東山線「新栄町」駅1番出口より徒歩5分、桜通線「高岳」駅3番出口より徒歩5分)
http://www.chudenfudosan.co.jp/bunka/map/higashisakura
●定員:90名 (会員優先、余席あればビジター招待) ●会費:無料
●プログラム
(1)オープニング 13時30分
挨拶と研究会開催趣旨,概要 ESD21会長 黒岩惠 (30分)
・黒岩の説明資料: 11月26日発表資料.pdf
・参考資料: 講演資料10月2日(公開).pdf 「IT新時代のモノづくり」
「インダストリー4.0」などIT新時代のビジネス環境における持続可能な製造業を考える~
(2)講演1 テーマ 「トヨタ式生産方式が失敗した理由」 14時00分~15時10分
~モノづくりの基盤を築かずに導入~
(株)TSC取締役社長 竹内鉦造 氏 (70分) ●プロフィルは最後尾
・ 講演資料(竹内): 151126TPS導入の失敗事例から学ぶ.pdf
<概要> トヨタ式生産方式を導入に失敗した話を聞きます。また、トヨタ生産方式の成功事例は良く聞きますが、失敗事例を公表する方は少なく、何が導入を妨げているかの議論はされてないので、この場で議論をしたいと思います。
<休憩> 15時10分 (20分)
(3)講演2 テーマ 「私を鍛えてくれたいろいろなTPSとの出会い」 15時30分~16時40分
~TPSは「もったいない」精神の具現化と追求である~
KEアシスト 代表 川口恭則 氏 (70分) ●プロフィルは最後尾
・講演資料(川口): 151126発表資料(抜粋版).pdf
<概要> 純血のTPS伝道者では無い私は、いろいろなTPS伝道者に出会いその考え方の違いに驚きTPSの正体について自問自答してまいりました。結論は、人財の最大限活用に重点を置いた「もったいない」精神の具現化と追求活動であるに至りました。
(4) 質疑応答とディスカッション 16時40分~17時10分
●懇親会: 講師を囲んで懇親会を開催。TPSをさらに学ぶ機会ですので、参加下さい。 17時30分~19時30分
・会費:5000円 (領収書発行) ・定員:25名
・ 懇親会場: パル・エスパーニア新栄 TEL:052-265-4886
●参加登録、お問合せ: 参加希望者は、下記の申込みフォームにて登録下さい。
お問合せは黒岩:skuro*esd21.jp (*を@に変更)宛てにメールでお願いします。。
<竹内氏プロフィル>
1971年トヨタ自動車工業(株)に入社。本社工場、第5生産技術部、元町工場成形部部長を経て、元町工場TPS主査 兼 工務部工場改革推進室主査を歴任。2003年12月松下電器産業(株)(現・パナソニック(株))出向4月転籍。生産革新本部副本部長 兼 製造工程革新センター所長を経て、2007年7月生産革新本部顧問に就任。パナソニックグループのモノづくり全般に関する指導・助言を担当、2009年6月に退職。同年4月に(株)TSCを設立。これまでの経験を生かし生産革新・現場革新のコンサルティングを行っている。
<川口氏プロフィル>
大阪大学大学院基礎工学研究科49年度卒。トヨタ自動車株式会社に入社。工場建設を含む生産技術部門をはじめ、製造部門、生産管理、工場運営、グローバル人材育成部門を幅広く経験。特に途中から従事したトヨタ生産方式伝道者の集まりである生産調査室で学んだTPSの指導がライフワークとなる。トヨタ自動車定年退職後に経験した、会社運営、コンサルタントとしての指導経験により相手を見、相手に合わせた指導を心がける。ODAに参画し、メキシコ現地企業指導でTPSがグローバル化に適した生産方式であることを実証した。得意分野は、生産管理、品質改善。