ESD21 ではこれまで ITトレンドフォーラムで先端技術に関わる講演を提供してきましたが、短い時間枠の中で毎回議論と考察が中途半端に終わっていました。
新しい技術にどんな恩恵があるのか、どうつきあっていけばいいのか、またどんなリスクがあるのか、どういう技術を選択し利用していったらよいのかをもっと深く議論、検討する場が必要です。
これまで技術は企業や社会をどれだけ効率化したのでしょう。どれだけ生産性をあげたのでしょう。どれだけ会社を発展させたのでしょう。そしてどれだけ人々を幸せにし、また不幸にしたのでしょう。そうしたことは十分に考察されて来たでしょうか。そして今後の新技術の効果はどのように評価されていくのでしょう。
トレンドに引きずられ惑わされるばかりではなく、新技術の恩恵とリスクを冷静に分析、議論し、持続可能なかたちでの技術との関わり方を考察する研究会が必要であると考え、ITトレンドフォーラムを解消、発展させる形で、今回「持続可能な IT 技術選択ポリシー研究会」(略称 SIT 研究会) を立ち上げます。
研究会は無料のメンバー登録制とし、発表担当者を持ち回りとした隔月のゼミナールを行い、各ゼミナールの発表担当者には謝礼をお支払い致します。加えてゼミナールには必要に応じて外部からテーマを専門とするアドバイザ (東海地域の大学教授等)を招聘してご意見を伺います。そして1年毎に報告会を兼ねたオープンなフォーラム (費用はESD21持ち) を開催し、2-3年続ける予定です。
(1) 開催頻度: およそ隔月にゼミナール(毎回1~2人発表)、年1回フォーラム
(2) 開催時間: 平日 17:00 - 19:00 (終了後有志で懇親会も行う)
(3) 募集人数: 20名以内 + 必要に応じて専門の外部アドバイザを招聘
(原則ご自分が発表担当できる方あるいは講師を呼べる方を優先します。20名程度で募集を終了します)
(4) 会場: ESD21会員の会議室または中京大学
(5) 参加対象者: 会員ならどなたでもどうぞ (非会員の希望者はESD21にご入会ください)、その他、学識経験者に加わって頂き産学連携の研究会とさせて頂きます。(ただし深い議論を行いたいため人数制限をかけさせて頂きます)
(6) 参加費: 無料
(7) 主要構成員
世話人: 鈴木常彦(中京大学)
顧問: 稲垣康善(元名大)、横井茂樹(元名大)、臼井支朗(理化学研究所)
(8) 研究会でとりあげる話題候補(初回に議論し決定)
・クラウドの恩恵とリスク
クラウドと事業継続性、障害・サービス改廃・仕様変更と事業継続性
・ロボット/AIの恩恵とリスク
自動化と技術伝承のジレンマ、ロボットや AI が奪い/生み出す労働ともたらす恩恵
・IoT/IoEの恩恵とリスク
IoT機器の脆弱性と製造者責任
・ソーシャルファブの恩恵とリスク
個人とコミュニティによるものづくり vs 企業、オープンソースなものづくりは企業を変えるか
・身の丈にあった技術、コンヴィヴィアルな技術とは
E.F.シューマッハー「スモールイズビューティフル」やI.イリイチ「コンヴィヴィアリティのための道具」に学ぶ
問い合わせ先: ESD21 理事 鈴木常彦 <tss@esd21.jp>
参加希望者は以下のフォームでお申し込みください。非会員の方は選考後に ESD21 入会手続きをとって頂きます。